京都には純粋な日本建築の建物が数えきれないほどありますよね!
今回は日本文化が発展した京都の中から、宇治市にある世界遺産「平等院」を紹介します!!
【宇治平等院の特徴は?】
現在宇治市と呼ばれているこの地方は、平安時代から活気のある地域です。
紫式部によって書かれた「源氏物語」の舞台にもなっています。
宇治市を代表する寺院が浄土式庭園をイメージした平等院(びょうどういん)です。
平等院は998年にお寺としてではなく、権力のある藤原道長(ふじわらのみちなが)によって退陣用別荘として建てられました。
さらに彼の息子の藤原頼通(ふじわらのよりみち)は、平等院を寺院にして現在の鳳凰堂(ほうおうどう)も建てたのです。
平等院鳳凰堂の姿は十円硬貨の表面に彫られていたり、ハワイ島では鳳凰堂を模したコピーが建てられています。

「観無量寿経」(かんむりょうじゅきょう)は仏教のお経です。
その一節に
「若欲至心生西方者、先当観於一丈六像在池水上」
(若し至心に西方に生まれんと欲する者は、先ず当(まさ)に一の丈六の像池水の上に在(いま)すを観るべし)
とありあます。
『観無量寿経』に基づけば、鳳凰堂とその周囲の浄土式庭園は、西方の極楽浄土と阿弥陀如来の姿を観想するために造られたとされています。
平等院も多くの木造建築のように昔から多くの火災被害を受けてきました。
それでも鳳凰堂は全ての災害を免れ、現在まで建物を遺しています。
建物が貴重なため、鳳凰堂の堂内見学は必ずガイドさんと行かないといけません。
ツアーは約20分間隔で行われており、鳳凰堂の中では阿弥陀如来の仏像が展示されています。
*2019年11月15日まで鳳凰堂の修復工事のため、見学はできません。
他の宝物は近くに作られた平等院鳳翔館(びょうどういんほうしょうかん)の中でも見られますよ。
【宇治平等院への行き方】
宇治、そして平等院への行き方についてここをクリック!
【宇治平等院を訪ねてみた感想】
私が日本建築史の講義を選択していた大学生のある日、平等院についての講演がありました。
それまで平等院のことは知りませんでしたが、教科書に載っていた鳳凰堂の写真を見てすぐに行きたくなりました。
この思いがきっかけで、平等院訪問は私の二回目の日本旅行の目的地の一つになったのです。
京都から宇治駅に着くと、平等院への道は分かりやすく案内されていました。
平等院へ続く表参道の入り口まで来ると、ここは宇治橋を背景に、源氏物語を書いた紫式部の石像がありました。
表参道には住宅の他に小さな店が立ち並んでいます。
一番目を惹いたのは宇治茶の和菓子やソフトクリームのお店でした。
日本の中で宇治は、特にお茶の産地として有名なんです。
私はソフトクリームを食べながら平等院へ向かいました。
平等院の庭園はとても華麗でした。
池の水面に映っていた鳳凰堂を初めて見た瞬間の感動は今でも忘れません。
なんて美しい建物なんでしょう!
もちろん鳳凰堂の中の見学ツアーにも参加しました。
朱色の橋を渡って池を越え、他の参加者たちと集いました。
堂内は撮影禁止ですが、ガイドさんの細かい解釈を聞きながら、阿弥陀如来の像や立派な飾り物に夢中になりました。
京都には金閣寺や清水寺などのような日本を代表する素晴らしい建物があります。
そして、京都を中心にその周辺にもたくさんの宝石のような観光地があるのです。
平等院はその一つで、本当に見逃してはいけない場所だと思います。
ぜひ時間を少しだけでも作って、観光に訪れてみてほしいです!