奈良県は日本文化が創られた場所の一つだと思います。
ここは世界遺産や重要文化財などがとても多い地域です。
奈良市にある東大寺や法隆寺などは最も知名度の高いお寺かと思いますが、奈良県の山中にも必見の場所があります。
その中で今回は、室生寺(むろうじ)と長谷寺(はせでら)というお寺を紹介したいと思います。
公共交通を使えば1時間の距離にあるため、観光するにはおススメの組み合わせだと思います。
室生寺
【室生寺の特徴は?】
室生寺は奈良県宇陀市(うだし)の山中にあります。
多くの寺院と同じく、室生寺も入り口の門を越えてから境内の建物が見えてきます。
そして、さらに中へ進み坂道を登ると奥の院まで行くことができます。
室生寺には5階建ての塔がありますが、この塔は8世紀の時代に建てられました。
日本で最も古い木造の建物だといわれています。
しかし過去にはさまざまな災害があり、現在の建物は近年に再建されたものだそうです。
その昔、同じ奈良県にある高野山では女人禁制があったそうです。
しかし室生寺にはこのような制限がなかったため、現在は「女人高野(にょにんこうや)の室生寺」として知られています。
【室生寺への行き方は?】

公共交通を利用する場合、室生口大野駅(むろうぐちおおのえき)が玄関口となります。
この駅は近鉄大阪線にあり、大阪や名古屋からも日帰りで行けます。
東京から行く場合は、まず新幹線で名古屋駅まで行きましょう。
近鉄名古屋駅(きんてつなごやえき)からは大阪難波(おおさかなんば)行きの近鉄特急に乗り、名張駅(なばりえき)で大阪上本町駅(おおさかうえほんまちえき)行きの急行に乗り、室生口大野駅で降ります。
所要時間はおよそ1時間45分で、片道運賃は3030円ほどです。
大阪から向かう場合は大阪上本町駅から打奈山田駅(うなやまだえき)行きの急行に乗り、およそ54分で室生口大野駅につきます。
運賃は860円ほどです。
室生口大野駅からはおよそ60分ごとに室生寺前へ向かうバスが走っています。
所要時間はおよそ15分で、運賃は420円ほどです。
長谷寺
【長谷寺の特徴は?】
長谷寺は真言宗のお寺です。
山間に広がる30軒以上の建物から成っています。
道や建物が広いので、散策するのであれば時間に余裕が必要です。
本堂までは400段の長い階段を上る必要があります。
階段の途中には様々な建物があるので、のんびりと歩いていけると思います。
長谷寺の本堂には、京都の清水寺を思い浮かばせるテラスの様な場所があります。
ここからの眺めは格別で、春には桜、秋には紅葉の景色も楽しめます。
【長谷寺への行き方は?】
長谷寺は「室生寺への行き方」でも利用する近鉄大阪線の「長谷寺駅」から、徒歩15~20分ほどで訪れることができます。
【室生寺と長谷寺を訪ねてみた感想】
私が室生寺を訪れたのは10月ごろでした。
室生寺には杉の生い茂る山間部に様々な建物があります。
その中で一番印象的だったのは5階建ての塔でした。
特に樹木の中にある塔への階段は、とても神秘的で美しかったです。
奥の院までの道は少々険しくて大変でしたが、室生寺の中心部まで行けた達成感がありました。
私が長谷寺を訪れたのは6月ごろで、梅雨の時期でした。
雨雲が周りの山に引っかかってても、新緑や咲いているアジサイの景色がきれいでした。
長谷寺ではとてもひっそりした雰囲気を感じました。