今回は本州最北端の青森県の場所をご紹介します。 恐山という霊地は聞いたことありますか。
高野山と比叡山と並んで、日本最大霊場の一つです。
【恐山ってどんなところですか?】
ちょっと行きづらい下北半島のど真ん中に位置し、恐山の名前の由来に様々な設があります。
古くは宇曽利山「うそりやま」と呼ばれましたが、下北訛りで恐山「おそれやま/おそれざん」と呼ばれるようになりました。
また、「うそり」とはアイヌ語の「ウショロ(くぼみ)」に由来するそうです。
また、現在でも活火山の地域に位置しているため、周りには変わった形の山、変化し水色の湖、そして硫黄の匂いが漂うため、
確かに地獄に近い見た目もしているといえるので、恐山という名前を聞くと納得できると思います。
自然的な特徴を置いて、霊場として中心になるのが、ウソり湖の湖畔に位置している恐山菩提寺(ぼだいじ)です。
恐山は死者の集まる山とされて、7月の恐山大祭では、恐山菩提寺の境内でイタコの口寄せも行われます。
恐山は、地蔵信仰を背景にした死者への供養の場として知られ、古くから崇敬を集めてきました。
下北地方では「魂は死ねばお山(恐山)さ行ぐ」と言い伝えられています。山中の奇観を仏僧が死後の世界に擬したことにより参拝者が多くなり信仰の場として知られるようになりました。
【アクセス】
恐山への行き方については、ここをクリックください!
【恐山を訪れてみた感想】
青森市内から1泊二日の下北半島旅行の中で、恐山に立ち寄りました。
天気は軽く曇っていて、場所の雰囲気にちょうど会うような天気だと思いました。
駐車場からすぐ見えるのは、三途の川に架かる橋です。
この川は、まさに恐山の入り口の印であり、此岸(現世)と彼岸(あの世)を分ける境目にあるとされています。この橋を歩きながら渡ると、まさに別の世界に入るような気分でした。
そして、恐山の中心、菩提寺の入り口にたどり着きました。
お地蔵さんが祀られているお寺として、水子などのため多くの風車が置いてあって、肌寒い北風に回されていて、ちょっと暗くて冷たい雰囲気でした。
また、背景に、隣の硫黄畑の煙が空気に溶け込み、なぜこの場所が「彼岸」の境目として選ばれ、恐山という名前が疲れたのか実感できました。
お寺の境内の近くに、極楽浜(ごくらくはま)という宇曽利湖の湖畔があります。湖の周りに建造物や人気が全くなく、素晴らしい自然環境でした。
しかし、この湖は直下にある火山系の関係で、酸度が非常に厳しく(PHが3度ぐらい)、複雑な生命体が生息していません。
恐山は数時間だけの短い滞在でしたが、仏教の世界について勉強になり、とても貴重な体験になりました。