日本列島を構成する島を面積順に並べると、本州、北海道、九州、四国、沖縄本島になります。
では、5番目に大きいのはどこでしょうか?
地理マニアではなければなかなか思いつかないかもしれませんね。
正解は・・・佐渡島ですよ!

佐渡島ってどんなところですか?
新潟県沖の日本海に位置する佐渡島は、アルファベットの「Z」を傾けた様な形をした日本海最大の島でもあります。
広い面積にも関わらず人口密度が低いために自然が豊かで、いまも昔ながらの人々の暮らしを目にすることができます。
日常から脱出したい方にはおススメな場所かもしれませんね。

佐渡島は大きな島なので、一日で巡るのは難しいでしょう。
数泊しながらじっくりと、素敵な見どころを見つけてみてください。
今回はいくつかの佐渡の魅力をご紹介します!
小木・宿根木エリア
まず、佐渡島の一番南にある小木(おぎ)港からお話しします。
小木港は新潟県の直江津港から出るフェリーの発着地で、宿根木(しゅくねぎ)という村が近くにあります。
宿根木は重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。
江戸時代後期から明治初期にかけて全盛期を迎えた寄港地として発展した港町で、船大工によって作られた当時の面影を色濃く残す町並みが保全されています。




保存地区内にある建物は、だいたい板張りで作られた外壁を持つ2階建ての家屋です。
一部の家屋の屋根は薄く割った板を何枚も重ね、その上に石を置いた石置木羽葺屋根(いしおきこばぶきやね)と呼ばれる独自のものです。
現在、修復された民家2軒が一般に公開されており、中はとても色鮮やかに飾られています。

また、小木では「たらい舟」という独自の舟艇が昔から釣りなどに使われていました。
それが現在では観光アトラクションとしても楽しめます。
たらい舟に乗って、周囲の海の透明さや色の濃さにきっと驚かれるはずです!
真野エリア
小木から少し北へ移動すると、そこには真野湾(まのわん)が広がります。
この周辺にはいくつかの寺社が点在しており、私たちが訪れたのは新潟県で唯一の五重塔を誇る妙宣寺というお寺です。
これは日光東照宮の五重塔を模したとされています。
境内の建物からは長い歴史を感じました。
佐渡島は日蓮が流罪となった場所であり、そのためこの地で仏教がとても栄えました。
妙宣寺の近くに、国分寺というお寺もあります。
ここは1666年にできた瑠璃堂がもっとも印象的でした。


金山エリア
さらに佐渡島を北上していくと、海岸より内陸へ入った場所に佐渡金山があります。
昭和時代晩年まで、佐渡島の主な産業収入は佐渡金山から採取できる金でした。
佐渡金山は400年以上の歴史を誇り、現在この場所は世界遺産の候補になっているそうです。

金山の中で、特に興味深い見どころが二つあります。
一つは宗太夫坑(そうだゆうこう)、もう一つは道遊坑(どうゆうこう)という採掘場跡です。
佐渡金山での金の採掘は1989年に終業し、現在その採掘場所の一部は見学できるコースになっています。
宗太夫坑と道遊坑は、両方でたっぷり70分間のコース見学となっています。
坑内では非常によくできた当時の採掘活動の再現が楽しめますよ!
佐渡金山の近くには北沢浮遊選鉱場跡があります。
ここは名前の通り、山から採掘された鉱物資源を選別した場所で、1ヶ月で50,000トン以上の鉱石を処理が可能だったそうです。
この処理能力は北沢浮遊選鉱場が稼働していた当時、東洋一と謳われていたそうですよ。
現在のこの場所の風景は、緑が茂り、施設の朽ちた景観からジブリ映画のラピュタの様とも言われているそうです。
実際に訪れてみて、東南アジアによくあるジャングルに飲み込まれた寺院にも見えました。
尖閣湾
金山の近くに、尖閣湾という海岸があります。
海から突き出した奇岩や、そびえ立つ断崖が不思議な絶景を作り上げます。
せっかくここまで来たということで、私たちは遊覧船に乗りました。
海からの景色は地上とは違った角度で素晴らしかったですが、遊覧船自体も海中が船の中から綺麗に覗ける仕様だったので面白かったです!




トキの森公園
新潟県、特に佐渡島を代表するシンボルの一つがトキです。
日本にはかつて、北海道、本州と周辺島嶼(伊豆諸島・佐渡島・隠岐諸島)、四国、九州、琉球諸島といった全国各地にトキが生息していました。
しかし現在は絶滅の危機に瀕しており、中国から数羽を連れてきて繁殖を試みている最中です。
このトキの森公園では、そんな保護、繁殖中のトキに出会うことができます。
いずれここにいるトキたちは自然に放鳥されていくそうです。

この島で出会った現地の高齢者の方の話では、まだその方が若かったころには田んぼなどで
トキを普通に見ることができました。
佐渡ではトキが地元の人たちからも大変愛されています。
トキの森公園以外でも、佐渡のあちこちでトキにちなんだグッズやキャラクターなどを目にしました。

佐渡島最北端
佐渡島の最北端では、とても素晴らしい景観に出会うことができますよ。
代表的なスポットは二ツ亀と大野亀と呼ばれる大岩です。

これらの場所はお互いが見える場所に位置しており、大きな海と空と相まって雄大なパノラマ風景を織りなしています。
少々アクセスは不便かもしれませんが、佐渡を訪れた際にはぜひ足を運んでほしいところです!
両津エリア
両津は佐渡島の中心街で、宿泊施設やレストラン、お土産ショップやレンタカーのお店もあります。
新潟港からの連絡船もあるため、佐渡島旅行の拠点の一つに便利でしょう。


アクセス
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