
今回は北海道の東にある野付半島をご紹介します!
【野付半島の特徴は?】
野付半島は根室半島と知床半島の湾岸に位置する、全長28㎞の半島です。
半島の形は腰を曲げた海老にも似ています。
また野付半島は、日本で最も大きな砂嘴(さし)としても知られているようです。
砂嘴とは沿岸流によって運ばれた漂砂が静水域で堆積して形成された地形で、鳥の嘴(くちばし)に似た 形をしています。
砂嘴と砂洲(さす)との違いは、先端の形が砂嘴の方がはっきりしていることです。


野付半島には建物が少なく人も多くありません。
その光景からは、文明とかけ離れた印象を感じられます。
野付半島で最も有名な場所はトドワラというところです。
ここには枯れたトドマツが多くみられます。
実はこの松の木、海からの塩水の影響で枯れてしまったそうです。
【野付半島への行き方は?】
野付半島は北海道の中でも特に行きにくいスポットの一つです。
訪れるためには少々時間と旅費が掛かります。
ここでは東京からのアクセスについてご紹介します。
交通手段は飛行機を利用するのが便利でしょう。
野付半島へは根室中標津空港(ねむろなかしべつくうこう)からのアクセスが楽ですが、少々ローカルな空港のため時期によっては航空券が高価です。
根室中標津空港からはレンタカーを利用できます。
その他の公共交通機関はあまり多くないため、レンタカーの利用はおススメですよ!
もし根室中標津空港から公共交通を利用する場合は、阿寒バス(あかんバス)の「トドワラ号」がおススメです。
「トドワラ号」のような定期観光バスには、遊覧船の切符が付いてくるなど、お得なプランがいくつかあります。
以下のサイトで詳細はチェックできますよ。
(空港から中標津バスターミナルと根室へのアクセス:http://tinyurl.com/lstj9ld)
(トドワラ号のツアー詳細:http://tinyurl.com/nl3sl2a)
【野付半島を訪ねてみた感想】

根室からのアクセスには車を利用し、野付半島へは8月に訪れました。
途中の風連湖(ふうれんこ)で少し休憩した時には、この地域を代表する鳥であるタンチョウを発見できました。
野付半島の入り口に到着すると、長い一本道が始まります。
この道は両方サイドに海の見える場所もありました。
これは野付半島がとても細長い半島だからです。
この日は曇りでしたが、もし天気が良ければ遥か遠くに斜里岳(しゃりだけ)の姿も見えるそうです。
しばらく走っていると、西側に野付半島名物のトドワラ(枯れたモミの木)が現れました。
トドワラの荒涼とした風景は印象的です。
枯れた樹木は少し寂しげですが、普段なかなか見ることのできない景色に出会えたので、険しくてもここまで来た甲斐はあったと思います。

道を進んで行くと次第にトドワラも少なくなり、代わりに草原と花畑が広がってきました。
花畑に咲いているのは可愛らしい黄色の花々です。
途中に灯台を見つけました。
灯台の外階段を上っていくと、辺り一面が見渡せます。
この辺りは景色を遮るものが少なく、遠くまで見渡せました。
空気が澄んでいれば北方領土の歯舞諸島(はぼまいしょとう)と国後島(くなしりとう)も見えるそうです。

この後、流木のある野付半島の波打ち際を歩きながら、物思いにふけりながら過ごしました。
野付半島はきわめて穴場な観光地です。
アクセスは少々不便なため、周辺に住んでいなければ訪れる人も少ないのかもしれません。
しかし、もしドライブなどで北海道の根室と知床間を旅することがあれば、ここで1、2時間だけでも過ごしてみてはいかがでしょうか。
癒されることは請け合いですよ!